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注目を浴びている再生医療による骨の治療とは

最近の医療における目覚しい進歩に伴って、整形外科の分野においても、再生医療による骨折などの治療が非常な勢いで進歩していると言われています。基本的に言って、よく耳にするようになった再生医療とは一体どのような医療のことなのでしょうか。一言で言うと、元々私たちの体に備わっている再生する力を利用することによって、事故や病気などで失われた機能を元通りに戻すことを目的とした医療のことです。
この再生医療の概念をより一層理解しやすくするために、身近で目にすることのできるトカゲのしっぽを思い浮かべてみることができると思います。トカゲを捕まえようとしたものの、結局逃げられてしまい、自分の手には切り離されたしっぽだけが残っていたといった経験をお持ちの方は少なくないでしょう。このようにトカゲのしっぽは仮に切り離されてしまったとしても、また生えてきて元通りになります。もちろんトカゲのように完全に元通りになるわけではないとはいえ、人間の体にも元々再生する力が備わっているのです。そこで注目されたのは、色々な薬剤を使って治療するのではなく、元々備わっている再生する力を利用することによって、病気やケガなどで失われた機能を元通りにしようというものであり、そのほうが根治を可能にする優れた取り組みになるのではないかというのです。
このように再生医療の概念が理解できたところで次に考えてみたいのは、整形外科の分野において一体どのような治療が受けられるようになっているかということでしょう。一般に整形外科と言えば、人工関節や骨の移植といった方法で失われた機能を取り戻すよう再生や再建のための治療が行なわれてきました。そこで最近では、これまでに行なわれてきた標準的な治療に加えて再生医療による治療が広く用いられるようになり、根治を目指して更なる努力が見られているというわけです。
例えば、整形外科の分野においては、骨の再生を目指す治療として細胞移植が行なわれるようになっています。この種の治療に用いられているのは、患者本人の骨盤から採取された幹細胞と呼ばれるものです。ここで言う幹細胞とは、完全に分化された体細胞とは違い、未分化の細胞と言うことができるでしょう。私たちの体には約60兆個もの細胞がありますが、始まりはたった一つの受精卵でした。その受精卵が細胞分裂を繰り返し、様々な細胞へと成長し、そこから心臓や脳、皮膚といった臓器や組織が作られていきます。完全に分化して血液や皮膚といった組織になる細胞もあれば、未分化の細胞もあるのです。そのように、これから様々な臓器や組織になれるはずの未分化の細胞のことを幹細胞と呼んでいるというわけです。再生医療においては、その幹細胞を注射器などを使って移植することによって、再生を目指すという治療方法が既に始まっているのです。さらに、最終分化して既に体の組織や臓器になっている体細胞も、損傷した部分の組織の再生を促したりする目的で利用されています。
また、患者によっては膝の軟骨や半月板の再生をする必要がある人もいることでしょう。そのような場合には、患者の体外で培養した本人の軟骨細胞を欠損部分に移植する治療法に対する取り組みが進められており、ある条件下では通常の保険適用診療となっていると言われているのです。このような治療法に加えて、滑膜由来の幹細胞を移植することによって再生を目指すという治療法も実用化を目指して既に臨床応用が始まっているというのが現状となっています。
このように整形外科の分野においても、幹細胞の移植による治療は進歩を遂げており、今後更に発展していくであろうとの期待が寄せられています。

健康保険 , 再生医療 , 軟骨細胞